小説ラストクロニクル『ペチコートを着た悪魔』



 コルト・シングル・アクション・アーミー。19世紀アメリカ西部開拓時代で活躍したこの稀代の名銃はさまざまなヴァリエーションが作られ、またそれらをすべて指したり特定のタイプを指すさまざまな愛称がつけられた。

 〈平和を作るもの(ピースメーカー)〉。
 〈六連装(シックスシューター)〉。
 〈開拓者(フロンティア)〉。

 そして――〈平等をもたらすもの(イコライザー)〉。

 西部開拓時代。それは男の時代であった。男たちは富と名声を求め、夕陽が落ちる西を目指した――だが西を目指したのは男たちだけではなかった。男と対等に渡り合うための黄金色の〈平等〉を手にし、金品を奪い、人を殺し、ピアノを嗜み、そして西部を自由に駆け抜けた女がいた。


ペチコートを着た悪魔


 彼女の墓標には刻まれている。
「悲嘆の涙は要らぬ、空虚な哀悼も要らぬ。此処に埋まるは棺のみ。輝く至宝も最早無し」
と。



目次 Contents







登場人物 Characters


  • 《黄金の宿命 アルマイル》
    • オルバラン黄金王家の姫。
  • 《赤陽の大闘士 スウォード》
    • オルバラン黄金王家の筆頭家臣。
  • 《ベル・スタア》
    • 召喚英雄。〈山賊女王〉。
  • 《ジェームズ・バトラー・ヒコック》
    • 召喚英雄。〈デッドマンズ・ハンド〉。






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