日誌/ラスクロ、青橙スノーボールアース(天空)

「ねぇ長老さま、お話して! 昔のお話が聞きたいの!」
 そうじゃなぁ……、ではCARTEの話をしようか。

 むかしむかし、天地開闢の時代、つまり2年くらい前に、CARTEというオンラインTCGがあったのじゃよ。
 それはたいそうイラストが綺麗で、イラストが美しく、イラストが素晴らしいTCGで……。
「イラスト以外に言うこと無いの?」
 いや、ゲームシステムも普通に面白かったんじゃが、イラストが良すぎたからぶっちゃけイラストのほうを主張したくなるんじゃよ、マジで(*1)
「マジか……」


マジで(*1) マジである。

 CARTEでは人々は凍破ggしたり(*2)、眠る場所長槍ルシャー2点飛ばしたり(*3)、白ホモ復活したり(*4)、悪召したり(*5)、無限幼女したり(*6)しながら楽しく過ごしていたのじゃよ。
「あんまり楽しそうじゃないんだけど………」
 しかし享楽の日々は長く続かず、CARTEは消えてしまったのじゃよ。

凍破ggしたり(*2) シャード(土地)がセットされると1ターンシャードがマナゾーンへ行くのが遅れる《凍破》が蔓延した時代があった。
 CARTEでは土地のセットに2種類あり、アドを優先してマナを遅らせるシャード置きとアドを捨ててマナを早めるマナ置きがあり、《凍破》はマナ置きを強制さえるため強力なアド取りに働いた。
眠る場所長槍ルシャー2点飛ばしたり(*3) ディファイアンス2(相手より自身のクリーチャーのマナ・コストが低いなら2点与える)を持つクリーチャー(ユニット)、《長槍兵》にシャードである《眠る場所》を組み合わせルシャー(速攻)を持たせるコンボ。
 CARTEではターン終了時ダメージが回復せず、ユニットのタフネスは基本的に5が最大だったため、たった1マナでクリーチャーに2点を与え、0:1交換できるコンボは強烈だった。
 あまりに強力なため、戦ったドイツ人に、「なんでみんなおれにばっかりそのコンボを使ってくるんだ!」と嘆かれたことがある。
白ホモ復活したり(*4) 通常手段で配置したときにデメリットのあるクリーチャーを《生還》や《派兵会議》などで特殊配置することでデメリットを無視する速攻デッキのこと。
 ホモはCARTEではウィニーを指す。意味がわからないと思うけど。
悪召したり(*5) 3マナのマジック(スペル)、《悪の召喚》によって5マナのユニットをデッキから直接召喚するデッキのこと。
 非常に強力だったが、これのせいで「黒にまともな5マナユニットが刷られない」とまで言われた。
無限幼女したり(*6) 白のエリート(最大サイズクリーチャー)、《聖女の守護者エロン》のスキルで《次期聖女》を作り出し、配置すること。
 通常《聖女の守護者エロン》で《次期聖女》をハンドに作るには6マナ、配置に1マナ要するが、《次期聖女》はCIP効果でスキルの使用コストを減らす効果があり、続けていくと1+1マナで《次期聖女》を配置できるようになってしまった。
 CARTEにはいわゆるレジェンドルールが存在しないため、《次期聖女》を幾らでも量産できてしまい、世界はロリコンと幼女で支配されることになる。

「長老さまはどんなデッキを使ってたの?」
 ドレッドレッドじゃよ。
「は?」
 赤黒でレベコンしながらドレッド2で点数通す《呪われた霊》デッキ(*7)じゃよ。
「は? よわ」
 強いんですぅー! 2マナ3マナで相手の低マナをゾーン移動させて、4マナから霜サキュ(*8)でバーンしながら3点クロックで殴れるんですぅー!
「いやwwwまじないわwwwドwレwッwドwレwッwドwwwwwwwww
 厨二病wwwwwww」
 なんだと、やるかコラ!

赤黒でレベコンしながらドレッド2で点数通す《呪われた霊》デッキ(*7) 《呪われた霊》デッキは存在していると継続的なバーンダメージを生じさせる除去するのに2マナ必要な《呪われた霊》トークンを相手の戦場に配置し、トークンによる防御を避けるためにドレッドX(マナ・コストがX以下のカードは防御できない)を持つクリーチャーで攻撃をするデッキのこと。
 CARTEにおいてレベル=マナ・コストであり、戦場のクリーチャーのマナ・コストを変更するカードとマナ・コストを参照して除去するカードを組み合わせたデッキがレベコンと呼ばれた。
 レベコンドレッドはそれらを組み合わせたデッキ。
 なおCARTEでは色拘束の概念は無いが、自身のデッキカラーと異なる色のカードを使うと自傷ダメージが入るというペナルティがあった。
 そのため何枚かグッドスタッフ的に他色のカードを取り入れる単色タッチ構造が通常であり、多色デッキはあまり存在しなかった。
4マナから霜サキュ(*8) 筆者が4マナ最強と主張する《霜の沼のサキュバス》のこと。
 3/3という4マナ通常サイズとドレッド2というメリットスキルを持ちながら、さらにCIPで対処に2マナ必要な《呪われた霊》トークンを相手の戦場に配置するという異常にコスパの良いクリーチャーであった。
 ただし黒クリーチャーを犠牲にしてドローする《地獄の祭壇》、スキルを封印する《反対のための反対》など弱点も多い。
 またレベコンと組み合わせる場合は、タロット《The Priestess》でおじゃんにされる可能性もあった。

「《地獄の祭壇》!」
 あひぃ!
「《反対のための反対》」
 いぐぅ!
「《The Priestess》」
 もう無理でしゅぅぅう!
「gg」
 gg。




 というわけで遥か古代、未だ神と人とが分かれていなかった時代に『CARTE』というオンラインTCGがあったのですが、クリーチャー(ユニット)がクリーチャーを攻撃できるシステムで基本がテンポゲーだったため、自分は超絶テンポ野郎になってしまったのであった!

 そういうわけで、という天空構築からは青を使い、《極海の宝声 アイネ》でバウンスしつつテンポを取っていくデッキを主に使用していました。

 が、基本的に先攻時のことしか考えておらず、後攻になるとテンポが取り難い。
 はてどうしたら良いのか。
→CBでSS増やせばいいじゃん!


 天空2から登場したゼス谷シリーズのうち、《ゼス谷の小族長 ノノン》か《ゼス谷の精鋭狩人》が捲れてくれればSSが一気に加速する。
 1or2手目にCBでSSを増やした場合は《極海の宝声 アイネ》→《幻惑のセイレーン》を置く余裕は無いから、《ヘインドラの氷結術師》でSSを凍らせればオッケィ。


 というわけでこんなので。

■青橙スノーボールアース
ユニット - 40

時代コスト名称POWATKCA枚数
1
2
極海の宝声
アイネ
2000
2
2
B
3/3
2
2
白導魔将
ビューク
2500
+1000
2
+1
2
B
2/3
2
3
ヘインドラの氷結術師
2500
2
2
3/3
2
3
幻惑のセイレーン
2500
2
2
3/3
2
4
セイレーンの使い
2500
2
2
B
3/3
3
3
厳冬将
ヴィクトー
3500
3
2
2/3
3
4
知恵深き大白毛
3000
2
3
H
2/3
1
1
闘志のオセロテ
1500
+500
2
3
3/3
1
2
朱導のジャガーシャーマン
2000
2
2
H
3/3
1
2
ゼス谷の小戦士
2000
2
3
3/3
1
3
ギルガメッシュ
2000
1
2
2/3
2
2
鹿角の大シャーマン
2500
+500
2
2
3/3
2
3
ゼス谷の精鋭狩人
2500
2
2
B
3/3
3
3
ゼス谷の小族長
ノノン
3000
3
1
B
3/3
3
4
天華の武聖エイジャ
3500
3
2
2/3
スペル - 10

時代コスト名称CA枚数
1-2
3-4
1
大極風
3
3/3
1-4
2
吹雪の壁
2
B
2/3
1-2
3-4
4
海難
2
2/3
1-2
3-4
1
生命光
3
3/3


 基本的にはバウンス・SS加速で、CA2以下でそれ以外の役割を持ったカードは、

  • 《鹿角の大シャーマン》
  • 《天華の武聖 エイジャ》
  • 《生命光》

 『追撃』によるダメージ上昇と『魂石化』による除去避け。
 最悪《生命光》で+500できればテンポが取れそうだったので。


  • 《吹雪の壁》

 CB目的。
 長期戦になって《未来の聖砂王 メルファード》を出されるとほぼ勝てないので、《未来の聖砂王 メルファード》に対応されないCB目的で入れました。

 あとSS凍結でテンポ取ってると相手のSSが滅茶苦茶多くなるので、《魂石化の呪言》を入れやすそうな気がしたのですが、残念ながら枠が無く。

 というわけでテンポを取るために店舗大会でトライ。


■VS. 白紫青t黒アリスCB
 先攻。
 2手目《極海の宝声 アイネ》で、さらに手札に《ヘインドラの氷結術師》と《幻惑のセイレーン》を抱える理想的な手札。
 しかし相手の2手目が《不思議の国のアリス》だったため、何を出せばよいのか迷った挙げ句に《ヘインドラの氷結術師》。相手のドローを嫌ったがゆえの選択だったけれど、デッキコンセプト的には《幻惑のセイレーン》が正しかったような。

 3手目《ヘインドラの氷結術師》、4手目《天華の武聖 エイジャ》で、さらに5手目は《地下の国のアリス》を構える相手に《鹿角の大シャーマン》+《白狼魔将 ビューク》で殴りまくる。あ、これはもう勝ってしまったか。


 と思いきや相手の《火魂を秘めし小竜》CBから《大飛空塞 炎府城》で《鹿角の大シャーマン》が破壊。
 さらに次のターンでは《極海の宝声 アイネ》CBで《白狼魔将 ビューク》がバウンスされてから《天華の武聖 エイジャ》が《大飛空塞 炎府城》+《地下の国のアリス》で焼かれてしまう。


 時代3になって、ずっと抱えていた《ギルガメッシュ》でようやく《大飛空塞 炎府城》を割り、《吹雪の壁》でブロッカーを突破してなんとかあと1点というところまで削れたものの、ここに来て膨大な手札の差が行く手を阻む。
 《白狼魔将 ビューク》が除去されたあとは《地下の国のアリス》連打でユニットが除去され、なんとか立てた3000サイズの《ゼス谷の精鋭狩人》は《凍血の戦士》+《氷獄の大公主》でフリーズされ続けられる。
 この辺からもう手札が0なので常にトップからプレイしていく状態。

 《生命光》でどうにかこうにかサイズが上の相手と頑張って交換し続けたものの、そのうちに《火剣の大天使》+《火魂を秘めし小竜》で焼かれるようになり、これはもう駄目か……。

「あっ、《大極風》引いたんでバウンスします。
 《極海の宝声 アイネ》で凍結します。
 ブロッカーいなくなったんで殴ります」

 勝利。


 というわけで1戦だけだったけどなんとか勝てた。

 後半ドローが《闘志のオセロテ》とか《生命光》ばっかりだったときには死を覚悟したけれど、まぁなんとかなったので良かったのでした。
 
 しかしやっぱり長引いたときの突破力がいまいちだなぁ。
 白だったら《破砕の攻城塔 ヘレポリス》があるから後半一気に突破できる可能性があるのだけれども、青橙というカラーだと難しいなぁ、と思ったきょうのわんこなのでした。

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